社会の勉強法 一問一答式はもう古い?!
「社会科の勉強の仕方が分からない」という子が多いので、ここでは一つの方法を提示したいと思います。
社会は、受け身になりがちな教科です。教わる教師にもよりますが、授業はどうしても知識の伝達になりがちです。生徒は授業を受けて、それで分かったような気がしてしまいますが、すぐに忘れてしまいます。普段から、自分で教科書内容をノートにまとめるという習慣をつけると良いでしょう。
しかし、このノート作りは「勉強したつもり」になりがちです。きれいに作れば作るほど、自己満足に陥りがちになります。ここで勉強を止めてはいけません。インプットしたら、必ずアウトプットをしましょう。
問題集の選び方ですが、社会の問題集は「一問一答式」のものが多いです。例を挙げると、「江戸時代末期、開国のころに強まった、天皇を尊び外国人を追い払うという考えの運動を何というか?」とあったら、「尊皇攘夷運動」と答える問題です。「尊皇攘夷運動」を覚えて点数をとれたのは、一昔前の社会です(笑)。現在の社会は、知識の暗記では点数を取れません。よって、勉強の仕方も、勉強をする時期も、考えなければなりません。間違っても、前日に一夜漬けで暗記するというやり方では、点数を伸ばせません。
しかし、この一問一答式の問題集。一概に役に立たない訳ではありません。「尊皇攘夷運動」を答えられる前提で、問題を反転させます。「尊皇攘夷運動とは何か?」答え「江戸時代末期、開国のころに強まった、天皇を尊び外国人を追い払うという考えの運動」と答えられるように練習しましょう。これは、テストのだいぶ前から反復が必要です。一定の知識も必要です。何より、時代の流れを考える作業も必要とします。「天皇を尊び、外国人を追い払う」というのは、外国と開国した幕府に対する不信感から生まれたのだ、と背景も考えましょう。これは社会の授業で学習するはずです。
社会は、もはや暗記一辺倒の科目ではありません。考えることが大事です。テストでうまくいかなかった方は、勉強の仕方を変えてみてください。