英数学院だより(2024.5月号)

2024年度も全員第一志望校合格

受験生たちが3年連続で第一志望校に100%進学する運びとなりました。倍率が高い学校を受験した生徒もいましたが、学校はあくまで生徒に決めさせ、合格に足りないものをこちらは提示し、彼らが自ら設定した目標に向かって努力してくれた結果だと思います。やはり入試本番は緊張するようで、模試で練習していても頭が真っ白になったと多くの子が言っていました。
実は「頑張れなかったら、変に合格するより不合格になったほうが後々本人のためになるのではないか…」くらい思っています。こちらはベストを尽くしますが、目の前の壁から逃げ出す子もいます。またほとんどの子がスマホを所持している現在、家でスマホの管理をできない子に家庭学習はなかなか望めません。真剣に取り組まなければいけない状況で、どれだけ自分の弱さに向き合い克服できるかの訓練だと思っています。この受験の経験がこれからの人生に活かせる人は、全員が勝ったといえるのではないでしょうか。すべては、これからだと思います。ずっと応援しています。生涯学び続けていくことを願います。「楽しく」。

 

私立志向が高まっている首都圏

全国の塾関係者と情報交換をする機会に恵まれています。首都圏の状況を聞きましたが、(高校受験においては)今年度は例年より私立へ流れる傾向が多かったようです。5~6割がAO入試などの推薦で大学へ進学する状況がそれを後押ししています。大学側は優秀な生徒をいち早く獲得したいという思惑があります。受験生側も多くの時間を好きな分野への学びに費やせたり、勉強漬けの日々から解放され自分の可能性を広げる機会を増やせることから、指定校枠が多かったりサポート態勢がしっかりしている私立を選択肢に入れているようです。

神奈川県に目を向けてみると、他の都県に比べそれほど顕著な傾向ではなかったように映ります。以下は2024年に東大に進学した県内の高校生の人数です(東大に入ることを積極的に推奨している訳ではないです)。

聖光学院(99)、栄光学園(47)、浅野(44)、横浜翠嵐(43)、湘南(20)、洗足学園(15)、サレジオ学院(11)、横浜サイエンスフロンティア(6)、桐光学園(5)、相模原中等(5)  <上位10校/太字は私立高校(浪人生含む)>

このデータが示唆している通り、高校から入れる魅力ある私立校が人口の割に少ないのです(付属校はいくつかありますが)。特に中堅校が少なく、毎年受験生は併願校に頭を悩ませる状況です。本年、当学院から私立校を一般受験した生徒がいましたが、都内の学校でした。こうした状況を踏まえ進路選択をお考えいただけたらと思います。

 

コメントを残す