英数学院だより(2024.3月号)

質問に回答します Part 2

入試まで1ヶ月を切ったので受験の話を書こうかと思いましたが、受験生には日頃お伝えしていますし、今日の内容もきっと役に立つのではないかと思いました。
ホームページに、近隣の方から質問を頂戴し回答する企画をしています。今回は、その中から櫻井美沙妃さんからの2つの質問への回答を記したいと思います。Part 1はHPをご覧ください。

① 英語・国語の文章読解(長文)を解くコツは何ですか。
普段から文章に触れているかいないかで大きく差が出ると思います。
国語だと、読書習慣のある人は概して読解問題が得意ですよね。それは読みながら登場人物の気持ちや筆者の意見について考える癖がついているからだと思います。また、読み慣れていくと、読書スピードの強弱もつけられるようになります(例えばテストなどでは、一定ではなくてもいいと思います)。

よく説明文が苦手だという相談を受けます。入り口としてとして自分の興味を引き寄せてみてはいかがでしょう。演劇が好きなら、実際に観た作品の演劇評を読んだり、サッカー好きなら「サッカーダイジェスト」や「ナンバー」でもいいでしょう。これらの多くも論説文の類いです。いつの間にか漢字も読めるようになり、語彙も増えているでしょう(わからない言葉はその都度調べるとなお良いです。私は今でもググっています)。

英語の長文読解は、ボキャブラリー(単語)をコツコツ増やしていくことが遠回りに見えて一番近道だと思います。意味を知らないと何が書いてあるか分かりませんからね。
先に問いを見てから本文を読んだり、テクニックはいろいろありますが、まずは「面倒くさい」という入り口の壁を取っ払うだけでだいぶ違うと思います(うわっとなる人は、大体受け身になります)。配点も高いので、読めれば基本的に点取り問題だと認識しています。取り組まないのは勿体ないです。
英語は代名詞が多いので、「itやtheyは何を指しているか」「weは自分と誰のことなのか」などを気にして読みなさいとは、最近生徒に伝えています。

いずれにせよ、文章をよく読まない習性は、大人になると勘違いしたり騙されたりと痛い目に遭います。今は訓練と思って、しっかり向き合ってほしいです。読書のために読むのではなく、知識を手に入れたり知見を広げたりして成長することが目的です。楽しんだりリラックスできるのも読書の魅力です。ちなみにこの文章は、最後までよく読んだ人が得するように、学びとなるように、そんな想いでいつも書いています。
② 家での勉強は一日どのくらいやるのが効果的ですか。
目標や目安で時間を区切るのは良いと思います。ただ、集中した90分とスマホを気にしながらの90分は違う「時間」なので、取り組んだ時間に満足せずに何ができるようになったかに充実)感を得るほうが効果的です。
一日の時間数よりは、継続のほうが大切です。もちろん、多くの量を継続するのがベストです。こまめに教科を替えたり、休憩を挟むなど工夫してみてください。ぶっ通しは1日2日なら平気ですが、続きません。
適切な睡眠も大事です。寝る前と起きた後に同じ学習をすると定着しやすいです。試してみてください。

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