英語の動詞は、大きく2種類に分かれる!

前回の記事のつづきです。
「be動詞はどういう時に使うの?」でしたが、英語の文に動詞は不可欠です。日本語との違いの一つです。

ところで皆さん、なぜ英語を勉強しているのですか? 将来、英語で会話をできるための学習ですよね。その第一歩として、何から始めるべきかというと、多くの動詞を覚えることです。単語が多すぎて困ったら、動詞から覚えましょう!

さて、前回「be動詞」という言葉を使いましたが、「be」も動詞です。「be動詞」という表現を使うのは、中1・中2の前期の生徒に分かりやすく指導するためで、来月中学3年生になる生徒(英語特訓クラス)には、

“動詞は大きく2種類に分かれる” と指導しました。

「英語の文章は大きく2種類に分かれる。さて、どのように分かれるでしょう?」と質問したら、案の定「be動詞の文と一般動詞の文」という答えが返ってきたので、

今日は、be動詞のことは忘れて、「一般動詞」について考えようと、以下のようなクイズを行いました。

 

「この6つの動詞を、2種類に分けよう! Aグループには、とりあえず“visit”を入れるから、似ていると思う動詞を当てはめてみよう!」と一緒に考えました。

試行錯誤の結果、A GROUPには「go、visit、practice」、B GROUPには「like、know、have」が入りました。
AとBの動詞の違いは何だと思いますか??
なかなか答えが出てきません。ただし、似ているような気はしているようです。

現在形だけの話をしました。
A GROUPの動詞は、「動作動詞」といい、最も理解してもらいやすい(動作らしい)動詞です。

 

 

①動作動詞
例)She visits me every week. 彼女は 毎週 私を訪ねます。

一度訪問するたびに、その動作はやり終えたことになります。この文の場合、先週も訪れたであろうし、今週も来週も訪れるでしょう。
このように、現在形の動作動詞は、繰り返し行われる動作(習慣)を表現します。

では、ここで質問。彼女は、今、私を訪ねていますか? そうとは限りませんよね、習慣を表していますから。今、訪ねている場合は、現在進行形で表現します。

例 She is visiting me now.

これは、動作ではないのか? とよく中1生からきますが、前述の通り、動作動詞の現在形は習慣を表しますから、進行形は動作ではありません。「状態」というほうがふさわしいと思います。「彼女は まさに今 私のところを訪れているんですよ」 というニュアンスだとお考えください。

②状態動詞
「これは動作ではないじゃないですか?」と生徒によくつっこまれるのが、この「一般動詞」です。

例 She likes sweets. 彼女は甘いお菓子を好む。

分かりやすく図にすると上のような時制になります。今、スキなのは間違いありません。しかし、昨日だって、明日以降も彼女のスウィーツ好きは変わらないでしょう。他にも、know(~を知っている)、want(~を欲しいと思っている)、think(思う)などがあります。have(持っている)は、カバンの中に本が入っていたり、部屋に約50冊のマンガがあることを表現する動詞なので、「状態動詞」です。

「状態動詞」の特徴は、進行形を作らないということです。

be(~である、~です)ですが、状態動詞になります。

では、そもそも、なぜbe動詞と一般動詞を分けるような指導がされるのでしょうか?
be動詞は、①日本語にはないため、②疑問文・否定文の作り方が他の動詞と異なるため、③主語によって形が変化するため等が考えられます。

I am like sports. とやってはいけないと、先生から注意されたことはないですか?
I like play sports. とやってはいけないことと同じなのです。一つの文には動詞は一つです。

スポーツをすることが好きなら、I like playing sports.(動名詞) もしくは、I like to play sports.(不定詞)と書いてください。

一つの文に動詞は一つ。では、He is watching TV. は、is と watching と2つ入っているじゃないか? と質問が来そうですが、進行形の-ingは、現在分詞という品詞で動詞ではありません。この文の動詞はis(状態動詞)です。

同様に、現在皆さんが覚えている「不規則動詞・変化表」の3番目・過去分詞も、動詞ではありません。したがって、(現在は覚えてもらっている段階ですが)使用するときには、動詞が別に必要になります。

→この日の授業の様子を映してくれたショート動画です。初試みですW。
この場を借りて、授業中に撮影をしてくれた子、協力をしてくれた子たちに感謝いたします。

最後に、動詞を使った文章をたくさん書けるようにしよう! 動詞を最優先に覚えよう!!

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