努力は必ず報われるのか

現役時代の王貞治(おうさだはる)選手

努力は必ず報われる。もしがあるのならば、それはまだ努力と呼べない」世界一のホームラン記録を保つ王貞治氏の名言です。「報われる」形(結果)とは何だろうとよく考えます。数字だと分かりやすいですね。テストの点数や成績など。優勝だったり、3回戦まで行ったなどもその類いでしょう。

勉強の世界は努力が報われやすいと時折子どもたちに伝えます。ただし、頑張っても時には報われないことがあることは何人かの生徒たちも知っています。トーナメントの試合で例えれば、1回戦で強豪と当たってしまったりと不運は付き物です。自分では頑張ったのに「結果」がでなかったときが大事だと考えます。やっぱり努力は報われないんだとやる気を失うようなことがあってはいけません。そんな時、「必ず報われるから」と励ますことが多いです。

ただ、どんな場面でもこの言葉を使ってしまうのは、正直抵抗があります。努力をしても報われない経験を多くしているからです。いくら努力しても現代医学では治らない病気がたくさんあります。一生懸命働いても、そのまま収入に反映されないときもあります。人の気持ちを変えることだって難しい。

だから「結果」を目に見えないものに設定することをお勧めします。例えば「成長」はどうでしょう。努力は間違いなく自身の成長に繋がります。次のステージでもそれは財産となり、大飛躍の原資となります。努力する人で成長しない人を見たことがありません。

後1点。努力をしている人の多くの共通点は、それを努力と思っていないことです。努力は続かないのです。苦しいからです。成長する人はそれを知っているので、「努力」から「習慣」に変えます。皆さんは毎日歯みがきを欠かさないと思いますが、努力と思っている人はいないですよね。「歯みがき」を1つ、2つと増やしていきましょう。

さあ、いつから始めますか?

自分磨き。

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