英数学院だより(2024.11月号)

学力差の要因は遺伝のせい?!

「カエルの子は蛙」(平凡な人間の子は、やはり平凡な人間に育つということ)、「トンビが鷹を産む」(平凡な親から優れた子供が生まれること)などのことわざがあります。果たして親の学力と子どもの学力に相関関係はあるのでしょうか。
『教育は遺伝に勝てるのか?』などの著書がある行動遺伝学者の安藤寿康さん(慶應義塾大学名誉教授)によると、子どもの学力に対する影響力は、【遺伝が約50%】、【家庭環境(親の社会経済的地位が約30%】、【残り(いい先生と出会う偶然や本人が変えられる要素が約20%】だそうです(身長や体重に関していうと、90%以上が遺伝の影響だそうです)。
ここでは「親を恨みなさい」ということを言いたいのではありません(笑)。一口に学力といっても捉え方は様々です。「興味を抱いた事象についてとことん突き詰める力」「バランス良く9科目広く理解する器用さ」「図形に補助線を見つける発想力」「継続できる根気強さ」「人物の気持ちを想像できる読解力」「作業スピード」「足の速さ」「絵の上手さ」「物事にあたるときの緻密さ」…人間の能力は多種多様で、これらを評価するのは今はテストの点数だったり成績だったりします。息苦しさを感じてしまうときもあるでしょう。
 学校を卒業して社会に出る時、「自分の良さは何か」「何が向いているのか」と考える時期が来ます。自分が思い込んでいただけで、まだ知らない能力が隠されていることもあるのです。今はそれを見つける旅の途中です。無我夢中に取り組んでみることをオススメします。
目の前のことを全力で取り組まないと「何が向いていて、何が向いていないのか」なんて分かりません。ガチガチの文系だった子が、数学(算数)の楽しさに気づいて一流の理系の大学に進学したなんてことも珍しくありません。私たちが思っている以上に人間は奥が深く、可能性の塊なのです。
大切なことは、「自分はこういう人間だから」と決めつけないで挑戦することです。成長を自ら止めることはもったいないです。皆さんにとって小学校中学校の学習内容は、決して諦めてしまうに値する壁ではありません。また本を読んでたくさんの知識を吸収したり、多くの人に出会ったりして自分を磨き、人から必要とされる人間になってください。今の学習はその手段の一つです。始めるのに遅すぎるなんてことはありません。せっかくご両親から引き継いだ素晴らしい才能を、自らの努力によって開花させましょう。

 

模擬試験の受け方

神奈川県の入試はマークシートです(記述問題は、今年は国語と英語それぞれ一題のみ)。色を塗る作業ですから、シャーペンでなくてもいいはずです。芯がなかなか出なかったり、すぐ折れたりすることはしょっちゅうです。限られた時間で全国屈指の膨大なボリュームの問題を解くのですから、1分や2分の時間ロスで鉛筆を使用している人に比べて点数を落としてしまう可能性は否定できません。模試や入試の本番だけ使うのは、手の感覚の違和感によって本来の力を発揮できない状況も生まれかねません。
殊受験生に関しては、普段の授業時には慣れるために鉛筆(できれば2B以上)の使用を推奨します。現在、模試を受験する生徒を最優先にメッセージ入り鉛筆(2B)を用意しています。
中1・2年生も12月8日(日)に全県模試があります。時間とにらめっこしながら、優先順位をつけて解きましょう。試験の最後にあなたの得意な問題が残っていることがあるかもしれないことを忘れないでください。

 

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