英数学院だより(2021.10月号)
中学生は期末テストが終わり、ほっと一息ついていると思います。ある生徒から「英語のリスニングが速くて聞き取れなかった」という声がありましたので、解き方と一人でもできる対策を述べたいと思います。
(1)まず、流される英語の文を頭の中で日本語に訳さないこと。英語は英語のままで頭に入れましょう。単語(情報)を拾っていく感じで聞き取りましょう。「いつ、どこで、だれが、どのように、どうした」をぼんやりとでも把握できればOKです。メモをとる時は、これに「数字」関係を書き留めておきましょう。
(2)リスニングの最も効果的な練習は、スピーキングです。塾で配られるオリジナルプリントは、一つの文法でさまざまなタイプの例文が並んでいるので、これを読む練習をするだけで違います。(日常会話と違って)学校のテストは、皆さんが習った単語や文法しか出題されないので、大きく効果がでます。ネイティブの英語を浴びるように聞くのは、一見効果的に見えますが、知らない単語や聞き取れないとやる気が萎(な)えるので、特に中学生は長続きしません。前もって流れる文章を知って聞くと、良い練習にはなるでしょう。
スピーキングは長文読解にも効果的です。黙読するよりもずっと頭に入ってくるので、試してみてください。
なお、英数学院でも週2コマ以上英語を受講している生徒には、リスニングを日常的に行っています(週1コマだと、教科書内容をこなすのに精一杯なのです…)。まずは上記の練習を自宅でチャレンジしてみてください。
とはいえ、リスニングで悩んでいる生徒が多いので、授業の中でも英語の文を読ませたり聞かせたりする機会
を増やしていきたいと思います。
対談 大学について(1) 長尾優希×長江広紀
長江「今号から現役大学生の長尾くんに、現在の大学について話を聞きたいと思います。小中学生にも分かりやすいよう伝えていければと思います。よろしく!ところで長尾くんは、大学を意識したのはいつ頃ですか?」
長尾「高校1年生です。高校には指定校推薦があり、(受験せずとも)高校の成績次第で大学に合格できます。中学からもそうでしたが、高校でも内申(成績)を気にしてテスト勉強をしていました」
長江「そのときは、大学で何を学びたいとか決まっていましたか?」
長尾「まだ具体的には決めていませんでしたが、文系より理系が好きだったので、理工学部に行こうと考えていました」
長江「まだ将来の目標が決まっていない場合でも、とりあえず大学に入ろうと決めて進学する学生は今も多いですか?」
長尾「多いと思います。ですが、高3になる前には大まかに学科や、やりたいことを決めるとより良いです」
長江「大学に行くメリットをいくつか挙げてください」
長尾「勉強面以外にも学ぶことができる。やりたいことがやれる。就職が有利…などです」
長江「あるデータでは高卒と大卒では平均生涯収入が、約3000~5000万円の差があるそうです。大卒じゃないと取れない資格やなれない職種もあります。もちろん高卒で成功している人もいますし、やりたいことが決まっている場合は別です。ただ、やりたいことはその時々で変わります。長い人生です。そういったとき、つぶしがきくよね」(つづく)
※10月11日(月)は塾をお休みさせて頂きます。