英数学院だより(2025.2月号)
努力は必ず報われるのか
「努力は必ず報われる。もし報(むく)われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」世界一のホームラン記録を保持する王貞治(おう さだはる)氏の名言です。「報われる」結)果とは何だろうとよく考えます。数字だと分かりやすいです。テストの点数や成績など。優勝だったり、3回戦まで行ったなどもその類(たぐ)いでしょう。
勉強の世界は努力が報われやすいと時折子どもたちに伝えます。ただし、頑張っても時には報われないときがあることは何人かの生徒たちは知っています。トーナメントの試合で例えれば、1回戦で強豪と当たってしまったりと不運は付き物です。自分では頑張ったのに「結果」が出なかったときが大事だと考えます。「やっぱり努力は報われないんだ」とやる気を失うようなことがあってはいけません。そんな時こそ「必ず報われるから」と励ますことが多いです。
ただ、どんな場面でもこの言葉を使ってしまうのは、正直抵抗があります。私自身努力をしても報われない経験を多くしているからです。いくら努力しても現代医学では治らない病気がまだたくさんあります。一生懸命働いても、そのまま収入に反映されないときもあります。自然災害から免れること、人の気持ちを変えることだって難しい。
だから「結果」を目に見えないものに設定することをお勧めします。例えば「成長」はどうでしょう。努力は間違いなく自身の成長に繋がります。次のステージでもそれは財産となり、大飛躍の原資となります。努力する人で成長しない人をいまだかつて見たことがありません。
後1点。努力をしている人の多くの共通点は、それを努力と思っていないことです。努力は続かないのです。苦しいからです。成長する人はそれを知っているので、「努力」から「習慣」に変えます。皆さんは毎日歯みがきを欠かさないと思いますが、努力と思っている人はいないと思います。「歯みがき」を1つ、2つと増やしていきましょう。
さあ、いつから始めますか? 自分磨き。
2025年度は中学校の教科書改訂の年です
教科書は4年に一度改訂されますが、前年の小学生に続き、2025年は中学生が改訂となります。学習指導要領に変化はありません。川崎市採択教科書の出版社変更もありません。
おそらく子どもたちが一番早く目にすることになると思います。前回の改訂で多くの「英語難民」を産んだ新教科書の目次を見ました。少し整理された印象ですが、やはり小学校のうちから①be動詞と一般動詞の違いを理解している ②700~800語は小学校で既習扱い(つまり書ける) が前提の教科書です。2024年度採択の小5・6年の教科書も見ましたが、昔の中1・中2内容です。発話中心の小学校の授業から早く脱却しておかないと痛い目に遭う内容であることに変わりはありません。主語・述語・修飾語や主な品詞を押さえておくことをお勧めします。
英数学院 Instagram(eisugakuin_shinjo)のフォローをお願いします
最近の記事では、「令和6年度神奈川県公立高校 実質倍率TOP5」「神奈川県高校入試の特徴3選」「英数学院が近隣の塾と違うところ10選」などをアップしています。私がさまざまな所で学んでいる様子もあります。「資料の読み取り方」や「長文読解のコツ」など教育情報も盛りだくさんです。