英数学院だより(2023.7月号)
暗記に最適なタイミング
暗記でテストの点数が上がる時代ではありません。最近は、「覚えるな。考えろ」というのが私の口癖です。覚えようとする理由は簡単です。その方が楽だからです。楽しようとしたら、本当の学力はついてきません。
全否定する訳ではありません。単語の意味を知らないと文章を読めません。地理の名称や岩の名前や元素記号も知っていないといけません。一定の知識は学びの土台となるので、しっかり身につける必要があります。
「覚えられない」という悩みを持つお子さんが増えてきました。周りに情報が多すぎるためです。「情報管理」を学ぶことは現代人にとって必須といっても過言ではないでしょう。
覚え方ですが、基本的にインプットしたことをアウトプットする作業と、「反復」となりますが、それにも最適な時間があるようです。是非、試してみてください。
① 起床してすぐの1時間
脳のゴールデンタイムです。最も頭が冴えています。寝る前に学習した内容を反復するのに最適です。
② 昼食・夕食後に休んでから
仮眠などをとり疲れを取ると、非常に効率が上がります。英単語や地理などの単純な暗記作業に適しています。ただし、「起きたら夜だった」とならないように(笑)。
③ 就寝前
寝る前にインプットされた情報は記憶に定着しやすいです。
④ 良質な就寝中
睡眠は記憶に直接的に関わります。脳が休息をとり、新しい情報を処理する時間です。就寝前にスマホやタブレットなどを使用しないことがポイントです。翌朝に復習しましょう。
長文読解のコツ(「読む」のではなく、「見る」)
現在、中間テスト前で、授業でも英語の長文読解に取り組んでいます。今日は長文読解のコツについて書いていきます。英語のテストで長文がない試験はありません。多い場合は2つあったり、さらに短文読解もあったりします。長文は総じて配点が高いので、捨てたり、時間切れになって解けないのはもったいないです。取りかかる前に、テストのときは残り時間を確認しましょう。分量も把握しましょう。どのくらいのペースで読まなければならないか大まかに考えましょう。
では、実際にどのように解いていけば時間を短縮でき、効率よく読めるかを記します。
① いきなり長文を読むのではなく、問い、特に「本文の内容と合うものを選びなさい」という問題が必ずあります。その問いを読んでから本文を読み始めると、2度読みする必要がありません。問いは、必ずしも最初から解いていく必要はありません。
② 日本語に訳さない。英文は、英語のまま頭に入れましょう。おおまかに意味を把握すればOKです。出てくる単語の意味をすべて分かる人はいませんから安心してください。いちいち気に病んでも仕方ありません。自分の知っている単語だけで意味を推測するのです(テストが終わったら、普段(ふだん)から単語力をつけていきましょう)。
③ 主語(誰が)を確認しながら読みましょう。会話文の場合、登場人物は大体2,3人です。「いつ」、「どこで」、数字も注意しましょう。
④ 長文問題に取りかかるまでが勝負です。長文はテストの後半にあるケースがほとんどです。できるだけじっくり取り組むためには、長文の前の問題でいかに時間短縮し、長文に時間を割り当てられるかが勝負です。