英数学院だより(2023.4月号)

生涯学び続ける人に

 受験生の皆さんは入試が終わってほっとしているところだと思います。学年末テストに向けて勉強している人もいるでしょう。毎年、生徒たちには「終わりは、はじまり」と伝えています。「少しは休ませてくれ」と思う人もいるでしょう(笑)。何も公式を使って問題を解いたり、英作文だけが勉強ではありません。例えば部活動に励(はげ)んでいる人は技術はもとより、礼儀(れいぎ)の大切さ、友情などの人間関係、勝負への執着心や自分を律する心、大会までの計画の立て方など、自分では気づかないだけで多くのことを学んでいるはずです。それは学習面のみならず日常生活にもきっと役に立っていることでしょう。すべてリンクし合っています。

 試験が終わった人は、これまでできなかったことにどんどんチャレンジしてください。映画を観たり、本をよんだり、友だちと会ったり、出かけたり…。「楽しいことは勉強ではない」と思っていませんか? 勉強を含め、何でも楽しんだほうがいいですよ。その中で何か気づきがあれば、さらに良いことだと思います。

 さて、入試まで必死で勉強して有名大学に入り、会社に就職すれば安泰(あんたい)という時代はとっくに終わりました。大きな会社に入ってもいつリストラされるか分からないですし、不用と見なされれば遠い場所へ追いやられたり、自分の思うような仕事をさせてもらえないなどといったことは常につきまといます。

 では、何をゴールに目指せばいいのでしょう。人が生きる意味は人それぞれであり、皆さんは皆さんなりに答えを見つけていってほしいと思いますが、とりえあず学生の間は試験という1次目標が決まっているので、それに向けて日々努力していく中で成長できたら、結果にかかわらず良い生き方と言えるのではないでしょうか。ゴールテープを切る喜びはありますが、そこに至る過程のほうがきっと財産になると思います。

 「受験はゴールではない」と私はよく伝えます。残念ながら、受験が終わりその反動からか学ぶのを辞めてしまう子たちを何人も見てきました。だから、長い目で見たときに、「どこの学校に入ったか」は決して重要ではないです。目標の学校に入って満足してしまうよりも、昨日の自分と比べて今日は成長できたといえる日がどれだけ多いかの方が大切だと思っています。
 時代はどんどん変化します。学ぶことを辞めた瞬間、社会では通用しなくなります。どうか、生涯学び続ける姿勢を。英数学院に通ったおかげでそんな生き方が身についたと言ってもらえることが何よりも嬉しいです。

Comiru(コミル)導入について

 これまで長らく続けてきた紙による連絡票(授業内容や宿題を保護者・生徒と共有するもの)を廃止し、新たにComiruというアプリを通して、指導報告を行うことといたしました。
 その日の授業内容、宿題の実施の有無、次回の宿題などを講師が記載し、翌日の夕方までにはインターネットに接続した端末に届くようになります(試験前等の一斉授業の講習は除きます)。これまで以上に、保護者の方とのコミュニケーションがとれることを期待しています。またお子さまの学習状況も逐一(ちくいち)確認できます。
 スマホ等をお持ちのお子さまにも、是非インストールをお願いできればと思います(今後宿題のページ等はこちらに記します)。ただ、小学生やご家庭の方針でスマホを所持していない生徒の皆さんにこれを機に無理して持たせるよう推奨するものではないので、その場合は工夫したいと思います。ご相談いただけると幸いです。インストールは無料です。

※3月21日(火)は祝日ですが、通常通り授業があります。

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