英数学院だより(2024.12月号)

受験に一番必要なことって?

この時期に多くの受験生が「どうしても行きたい学校に入りたい」と焦り出します。部活動も引退し、否が応でも周りの目の色が変わります。1・2年の復習であったり、定期テスト対策の勉強だったりに取り組み始めるでしょう。耳にたこができるくらい「今すぐ取り組もう」と夏前から言い続けてきた私としては、この光景は秋の風物詩のような物です(笑)。やるのは当たり前なので、少し違った視点で話したいと思います。
実は私自身、志望校に合格できたかよりも「何ができるようになったか」つまりこの受験において生徒が「成長できたか」を見ています。もはや小手先のテクニックだけで入試問題は解けません。2月まで時間は限られています。残された時間は“濃く”あらねばなりません。だとしたら、今までの状況のまま学習時間を増やすよりも、生活態度を変えることで「時間に対する意識)」を変革しながら取り組むことをオススメします。

一つのキーワードに「自立」を挙げます。毎年学習面のアドヴァイスだけでなく、「気温が下がったら、自分で布団を出す」「部屋を加湿する」「こまめに換気する」「朝、自分の力で起きる」「部屋やカバンの中を整理整頓する」「スマホの使用時間を自己管理するか、親に預けるか等する」など親に頼らずにこうした生活ができるようになったら、受験で失敗することはまずありません。自分を変革できた子は大きく成長します。受験とはそうした自立のきっかけにしてほしいと願っています。
私が一番悲しいことは、「本人自身は(相変わらずスマホに時間を割いたり、勉強せずに)何も変わらないで、志望校に合格し喜んでいる」姿を見ることです。その時、「勉強って何だろう」と考え、大切なことを伝えられなかった自分の力のなさに落ち込み、来年の受験生は一人残らず大成長させようと誓います。
受験が世の中に必要な制度かどうかは分かりません。ただ、一人でもそれを乗り越えることで成長する機会にできるのだとしたら、努力がかなりの割合で報われる貴重な「困難」と思えてなりません。高い山を目前にした私たちは、楽しく悠然と登攀(とうはん)したいものです。

 

海外留学に必要なレベルとは

英語なんて科目がなくなればいいのに…などと不謹慎なことを思う時があります。例えば9科目から8教科になったとしても意識がある子は自ら学ぶはずです。点数や成績があるからそれを上げることに必死で、何のために英語を学んでいるのかが曖昧(あいまい)になってしまう…。悪循環だなと思うことがしばしばです。
英語は話せるようになることがゴールではありません。英語を駆使して何をするかです。まだ将来の目標が未設定だとしても、英語を使えるだけでどれだけのメリットがあるか。それを使ってコミュニケーションができるだけでどれだけ自身の視野が広がるか。外に出ないと自分たちのことなんて分からないのです。
将来留学したいと考える人もいると思います。英語コーチングスクール『TORAIZ(トライズ)』を主宰(しゅさい)するトライズ株式会社代表 三木雄信氏は「最低限中学レベルの英文法と3000語レベルの単語力が必要」と言います。英検でいうと3~準2級に相当します。もう一つの指標として、「英検よりややレベルの高いTOEIC L&Rで800点以上取れるレベル」を習得しておくと、留学へ行って伸びやすいそうです。
外国人と会話の練習を積みたいということであれば、今は廉価(れんか)でオンラインで繋がることができます。昨年から英数学院で始めた“英会話GeT”は1対1で学習した文法を用いて会話の練習ができます。塾生の皆さんは無料で体験できますので、興味がある方はお申し出ください。

※12月25日~1月7日は冬期講習です(通常授業はお休みです)。

お申込、お問合せは公式LINEかお問合せフォームから

 

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