英数学院だより(2022.1月号)
社会の受験特訓
中3生は10月頃で部活動が引退となりますが、空いた時間をぼうっと過ごしてしまいなかなか受験勉強へと切り替えられないケースが毎年ありました。勉強を促しても「何から手をつけたらいいのか分からない」という声が多く(理科・社会をやるようにと口を酸っぱくして言いますが、両科目ともあまりにも範囲が広いためどこから手をつけたらいいのか分からないようです)、今年は実験的に授業料を頂かずに地理歴史の授業を行いました。週に2回程度、私の空いている時間に来てもらい、中1からの復習を行いました。
入試の社会は、5科目で最も平均点が高い科目ですが、易しいかと言われるとそういう訳ではありません。いまやかつてのような「暗記」だけでは解けない科目です。しかし、しっかり学べば、勉強しただけ結果が現れる教科です。理系科目のようにある種の閃(ひらめ)きが必要な訳でもありません。努力した分報われる、勉強の基本ともいえます。きっと社会で自信をもてれば、他教科の学習へも波及するのではないかと考えました。
迎えた後期中間テスト。担当した生徒は頑張りを見せ、社会のみならず他教科でもしっかりと結果を出してくれました。内申も上がり、指導した私としてはとても嬉しかったです。
社会の受験特訓は、まだ続いています。まだ中1内容が終わったばかりです。目標は入試で平均点を大きく超え、苦手科目をカバーする点数を取ることです。
希望とあれば、時間の許す限り他の学年の生徒も面倒を見ています。生徒に共通しているのは、「もうこの辺りで」と自分で限界を決めてしまっていること。指導の際は「まだいける」と励ましています。
今年度から教科書が改訂された中学英語を指導して
ご存じのように学習指導要領の改訂に伴い、今年度から中学生の教科書のボリュームが増えました。顕著なのが英語です。語彙数はこれまで中学校で1,200語だったのが、小中学校で合わせて2,200~2,500語と倍増です(ちなみに2022年度に改訂される高校生は、2,500語です!)。
これまでは高校で学習するような単語や熟語が中学生に降りてきた訳です。単語だけではなく文法事項も、仮定法・現在完了進行形・原形不定詞といった高校内容を学習するようになりました。
現場はどういう状況かというと、生徒たちは大変です。勉強は試験前にやればいいという考えは、もう通用しません。英数学院では日頃から単語練習をやってきてもらうようにしていますが、かなり根気が必要な作業であるので、サボってしまう生徒は試験範囲が配られる段階で「時間が足りない」となります(教科は英語だけではありませんから)。
また受講する時限数が週1コマ(50分)だと、宿題チェック・単語テスト・文法説明・最低限のライティングに多くの時間を充てることになり、なかなか豊富な演習量をこなせないのが現状です。週2コマ(100分)取っていただけると、リスニングやスピーキング、長文読解、幅広い問題演習に取り組めます。必ず結果はついてきます。英語に特化して述べてきましたが、数学も十分な演習量が必要な科目です。新年度の履修の参考材料にして頂ければと思います。
季節講習も上手に活用しながら、時間数確保のご検討をよろしくお願いいたします。