英数学院だより(2022.11月号)
模試の活用法 ー模試は絶好の学習機会ー
8月下旬(げじゅん)、小学生・中2・中3の模試を英数学院で行いました。受けっぱなしになっていませんか?! 受験料は高いので、せっかくですから元を取りましょう。今回は、模擬テストの活用のしかたを提案(ていあん)したいと思います。志望校判定(しぼうこうはんてい)は二の次ですよ!
1)自分の理解できていない単元(理解できている単元)を把握(はあく)する
あなたが中3生だったとします。さあ、これから受験勉強を開始します。今は10月です。理科だったら、中1の教科書の最初から始めますか? 公立の場合5教科です。どの科目も効率(こうりつ)よく学習したいですよね。
模試は、あなたが理解できている単元とできていない単元を教えてくれます。社会の歴史のように時代の流れを無視(むし)できない教科もありますが、模試の結果から「忘れている『天気』から学習しよう」と取り組んでもいいのです。このように理解できている単元を後回しにするなど、学習計画を立てるのに役立ちます。
2)入試問題の傾向(けいこう)を知ることができる
模試は入試の予想問題です。過去に似(に)たような問題が出たこともあります。解けなかった問題は、解説を見て必ず解けるようにしておきましょう。それでも分からなければ、質問に来てください。
中1・中2の生徒には関係がないように思われるかもしれませんが、学校の定期テストは多くの場合、入試問題を参考(さんこう)に作っています。定期テストで「この問題見たことあるな」と思うのは、模試あるあるです。
3)入試本番の時間配分の練習になる
入試を想定した問題で制限時間内で解(と)けるか、絶好の練習になります。ある程度傾向を知れば、得点の上積(うわづ)みのために順番に解く必要性もなくなるでしょう(何点を目指すかによります)。後回しにする問題も経験から把握(はあく)できるでしょう。
4)勉強体力をつけることができる
1日に5教科のテストを受けるという経験はあまりできないですよね。入試本番ではやるのですから、何度も受けることで「勉強体力」をつけておきましょう。
マラソン選手は、普段42.195キロの練習をしていると思いますか? もっと長い距離を練習していますよ。スタミナをつけ、本番で楽に感じるように練習しています。勉強体力は人それぞれ。ゆっくりとつけていきましょう。模試は、その必要性を実感させてくれます。
5)本番の緊張感(きんちょうかん)を味わえる数少ない機会
英数学院では、入試前はなるべく外部会場で受けるように促します。「本番で緊張した」「力を発揮できなかった…」毎年こういう声を聞きます。
他会場へ行くには、交通機関を利用します。会場を地図を見ながら探します。こういった行程も外部会場受験でしかできない経験で、本番の緊張感に近い状態を作り出します。周りが知らない生徒ばかりという経験も少ないでしょう。また、試験当日までの健康管理も練習できます。当日の体調次第で、ある程度点数は左右されます。
6)偏差値(へんさち)や順位を知ることで、自分の現在地を知ることができる
他県では学校でも学年順位や偏差値が出ます。模試で分かるのは、県内偏差値・順位です。
テストが100点満点でなかったり(N中)、中3生が部活を秋までやっていたり、川崎市は特殊(とくしゅ)な地域なんですよ。
模試は小学生も含(ふく)め、ぜひ積極的(せっきょくてき)に受験してください! 元は取りましょう!!